林檎と窓と黒苺

新しいものを見つけたら。

Acronis Cyber Protect Home Office (緩い注意)

 

Acronis True Imageが、Acronis Cyber Protect Home Officeに名称変更された.

 

True Imageからスムーズに移行できるかと思っていたが、少し注意が必要かもしれないので記事にする.

 

これは僕の環境だけかもしれないし、そもそも利用者がたくさんいるのかという疑問もあるのだが、情報は多い方がいいだろう.

 

MBPを常用しているが過去に何度もファイルを飛ばしてしまったことがあり、TimeMachineとAcronis True Imageの併用とFreeFileSyncというミラーをとるユーティリティを使ってこれでもかとファイルを保全している.

 

万が一の時にAcronisから完全復元できたことはない.

 

macOSのバージョンを上げた時に起動不能になり、AcronisのブートイメージとMBPのブートイメージが異なる理由のように思っているが、バージョンが違えども完全復元して欲しいものだ.

 

だが一部のファイルを取り出すといった用途にAcronisは重宝している.

 

当然バックアップは毎日定時に取得しているわけで一定の過去のファイルを取り出すことができるようになっている.

 

それでAcronisの名称が変わるということで早速新しいAcronisを導入してみた.

 

Acronisはブータブルメディアを作り、ここからブートすることで復元ができる、ということが売りでもあるわけなのだがmacOSのバージョン(リビジョン)が上がるたびにこのブータブルメディアを更新する必要がある.

 

これが完全復元できない理由(であると思っている)だが、今回はAcronisが更新されブータブルメディアの更新を促されたわけだ.

 

いつものことであるし、これまでは何の心配もなかったため更新を行なった.

 

すると、「ディスクに書き込めません. このディスクを初期化しますか」と聞いてきた.

 

おそらく新しいHDDを用意すれば良いのだろうがmacOSが変更されたわけではないので、このまま更新したい. 過去のバックアップを保全するという意味でも.

 

ブータブルメディアが初期化されるのだろう、 まぁ必要ならしょうがないか、と選択すると過去のバックアップ履歴もきれいに初期化されてしまった.

 

しかも何のパーミッションが足りないのかバックアップディスクに書き込むことができません、と言ってきた. 初期化したのに.

 

こういう時、セキュリティとプライバシーの設定不足であることをこれまでの経験で学んでいたので、Acronisからは特に警告が出ているわけではないのだが、フルディスクアクセスをAcronisに与えて再度バックアップを取ろうとしてみた.

 

だが、それでも書き込むことができないといってくるではないか.

 

それまでAcronisが書き込んでいたディスクの情報が変わってしまったからなのか、と思いバックアップ先のディスクを再度指定してみた.

 

するとバックアップが動き始めたわけだ.

 

 

■ 緩い注意

 

Acronis Cyber Protect Home Officeに変更するときは、それまで取得していたバックアップデータを退避した方がいいかもしれない.

 

Acronisがバックアップできない、と言ってきても慌てずバックアップ先にディスクを選び直そう.

 

ただし、僕の環境ではクラウド側のMBPのステータスは常にオフラインになってしまっている. これをオンラインにする手段はサポートに問い合わせても「存在しない」とのことだった. これは過去にmacOSのアップデートに失敗したときに古いバージョンに戻したことがあり、Acronisのクラウド側と不整合が発生したためなのではないか. おそらく、だが.

 

その後サポートから「新しいMBPにサラからインストールすればクラウド側の情報と合うはず」ということだったため、こういう環境じゃなければ上に挙げたような状態にはならないのかもしれない.

 

以上、僕が遭遇したケースを記録しておく.

 

(20210913)