悔しい悔しいと思っていたのだが、僕はそういえばエンジニアだった.
ひとつ使えない理由を考察検証してみよう.
まず僕が常用している、業務用端末のブラウザは Firefoxだ.
Firefoxを使っている理由がある. 今となっては意味がないのだが.
業務端末は一度使うと4年から5年使い続けることになる. 自分のマシンではあるが、自分が選んだものではないため、愛着が乏しい.
今でこそクラウドにデータを保管するようになったが、当時はファイルサーバに保管で、そうでないテンポラリファイルは自身のHDDにワンサカと溜め込むと言うことになる.
そしてOSはWindowsだ. WindowsというOSは使い続けていくうちに鈍重になる癖がある. そろそろ解決するようなツール乃至OSの機能が必要なのではないかと思うのだが、中途半端だ.
テンポラリファイルと言っても、意味がある中間生成物だ. 本文が出来上がったからと言ってこの生成物を破棄することは勇気がいる. そうしたファイルが満載のPCを初期化して再構築するような時間も暇もない.
かくして激重になり、あっという間にメモリが飽和するPCが出来上がってしまった. こうなるとリソースバカ喰いとして著名なChrome族を使うとタブ4つぐらいですぐにリソース不足になってしまう. 僕のマシンがそうであった.
そこで使い始めたのがFirefoxである. このブラウザのリソース管理がどうなっているかわからないが、Firefox Quantumを名乗ったあたりから僕にとってタブを一定数開くことができるブラウザとしてメインの座を占めたのだ.
その後、デスクトップPCが廃止され、僕のような特定の開発Suiteを使う必要のない仕事をしている人間からノートPCが支給され始めた. 僕に配布されたPCは、アルミニウム削り出しの高級感があるWindows PCだ. ディスプレイのところがカパカパ外れやすいところが Macとは質が異なる.
それをパイロットPCとして、現在標準機とされたのが某社のプラスチッキーなPCだ.
軽いことだけが取り柄で、キーボードはペナペナ、液晶ディスプレイは指でつまんだだけでふにゃふにゃとする安普請なのだが、メーカに言わせると多少の衝撃なら吸収するデザインなのだそうだ. 液晶に全ての負荷がかかって割れてしまうような気がするのだが.
さて、このような環境のなか、使い慣れたFirefoxを使っている. これでテレワークに突入したわけだ.
まず、Jabraの時はFirefox上で動作するGoogle Meetに、マイクとしてJabraを選ぶことができるが、B&Wは選ぶことができない. WIndowsの認識によると Jabraは複合イヤホンだが、B&Wは純粋なヘッドフォンと認識しているらしいことがアイコンから知れる.
ところがZOOMのような専用アプリを使うと、B&WだろうがJabraだろうがこちらが思うように認識してくれる. 当たり前である、 マイクが機能として搭載されていてBluetoothによって接続されているわけだから.
すると、このプラットホーム(Firefox)になんらかの問題があるのかもしれない.
そこでMicrosoft Edgeを使って接続してみることにした. 内部はChromeなので違いがあるだろう.
予想した通り、B&Wがマイクとして選択できるようになっていた. これで全然問題なく通話できるはずだ、と思ったのだが一度デフォルトで選択されたものからB&Wに変更するとマイクが接続できなくなってしまう. 正しくはマイクに入った音が先方に伝わらないのだ.
これはこれで具合が悪い. そこで本家本元はどうなのか試してみることにした.
ChromeはEdgeと同じようにB&Wが選択できる. そして音声が通ることが分かったのだが、もうひとつ、Chromeのエンジンを素直に使っているのであればオーバーヘッドゼロな訳だが、Edgeと名乗る以上、またIE11互換モードなんてのを搭載している以上、余計な処理が入ることになる. 現にChromeの方が音声がクリアに相手に届く. Edgeより.
こうして、デファクトスタンダードな位置に座るブラウザにはそれだけの意味がある、ということを知ったのだった.
B&Wを使った通話は、Jabraに比較するとこもって聞こえるようであるが、長時間のミーティングならB&Wを使った方が耳へのダメージは少ない.
そして、これもまたびっくりしているのだが、B&Wのバッテリは全然減らない. これ、もしかして一回充電したら2〜3日再充電する必要がないくらい電池が持つ.
僕のような無精には持ってこいなヘッドフォンであった.
(20200508)