この一つ前のエントリを書いているのと並行してディスク論理エラーの追跡を行っていた.
僕の性格はしつこい. 貶しておきながら一方で期待しているのである.
そしてこの稿は”もしかして仮説”である. これによって救われる人が出てくるならそれは狙い通りであるし”そういうものだ”で片付けられる.Windowsだってあのレジストリという魑魅魍魎な構造体レコードを弄るとWindowsが壊れるのである. 例えが正しくないが.
まず、あなたがMacのディスクに論理エラーがあるまたは修復できないエラーがある、と気づくのはどんなタイミングなのか. 僕は外付けHDDに格納しているデータの損失が怖いので、クラウドだって信用していない僕は、DriveGeniusというツールを使って監視、そのツールがApple Siliconに対応していない間は、物理ディスクの冗長構成で万が一に備えてきた.
あるいは突然のマウント解除警告で何の気なしディスクユーティリティを動かしたとき、本体APFSという摩訶不思議なファイルシステムに乗っかっているOSの一部にエラーがあることを検知してしまうかもしれない.
そうするとまず、ユーティリティによる検知が挙げられるだろう.
そのほかだと、僕が遭遇したのはOSアップデートの際に「ディスク壊れているかもしれないからディスクユーティリティ回してみて」というエラーに促されてCommand+Rで(M1の場合は電源ボタン長押し)エラー地獄、というパターンかもしれない.何しろリカバリモードでみるエラーは脳に良くない.何やら致命的に感じてしまいOSの再インストール(ただしデータは残すよ、という甘い言葉に釣られて)余計なことをやって決定的にOSを壊してしまうのだ.
さて、そういうエラーを見てしまったら、冷静にOnyxというユーティリティを起動、インストールされていなければインストールしよう.
Onyxは無償のMacメンテナンスツールだ.OSバージョンごとに作り分けられている.
一度起動すると再起動を必須としたメンテナンスを行なってくれる. 市販ツールより高度かもしれない.そのツールのこの機能を使う.
すると再起動することなくスナップショットを消してくれるのだ.下のボタン「APFSスナップショットを削除する」を押す.
どのくらい溜まっているかによるが、〜僕の場合25スナップぐらい溜まっていたようだ〜、数十分削除にヒマがかかる.
綺麗に消えたら、もう一度ディスクユーティリティあるいはそれに類するものを起動してみよう.エラーは消えただろうか.
スナップショット1は必ず残るようだ、これにエラーがあったら報告されるが、それは諦めてフォーマット&リストアコースへの一本道を意味する.もしエラーが消えたなら保存されていたスナップショットにエラーがあったということになる.
このAPFSスナップショットはTImeMachineのSyncPointのようなのだがバックアップしたものが壊れているなど、悪い冗談でしかない.
そして僕らが使っているMacにはそうした不具合が潜んでいる可能性があるということなのだ.論理的不整合がある状態のバックアップ(スナップショット)などバグかファイルシステム更新途中に断面を取得してしまったかのどちらかで、こんなのロジックが甘いだけなのでさっさと治してほしいものだ.
以上もしかして仮説である.なお、TimeMachineで採取したバックアップデータが壊れていた場合はもうどうしようもない.あくまでMac本体のAPFS上にエラーがあった時にのみ、もしかして仮説を検証するチャンスがある.
(20230808)