電化製品でもなんでもない.
クルマに接続するおもちゃの話だ.
昔はナビシステムを車に搭載し、あるいはメーカーが純正ナビとして車のステータスや操作系をセンターディスプレイに集約していた. が、最近ではナビシステムの搭載はなくなり車のステータスや機能をコントロールするためのディスプレイとなりナビシステムはApple CarplayやAndroid Autoに委ねるような作りになっている.
すると問題になるのは車とスマホの接続だ.
無線で接続すれば良さげだが、大抵の車が有線接続になっている. LightningやUSB-Cで接続することを前提としている.
一見問題なさそうに見えるのだがついつい有線であることを忘れてしまったり、iPhoneとAndroidを使い分けていたりすると接続用のケーブルを2本用意したり変換アダプタを用意したり煩雑この上ない.
しかもQi充電をサポートしている車などケーブル接続で充電されるというのにトレイにQiがあると使いにくくてしょうがない.
で、これを無線接続化するのがMilelあるいはOttoCastというデバイスだ.
車とこれらのガジェットは有線で接続しAppleCarplayをエミュレーションするAndroidマシンといえば良いだろうか.
車はAppleCarPlayだと思って動作する.
僕は無線接続機をこのように使いたい.
・スマホの地図アプリ(Google MapやApple マップ)で操作したら車側でナビを開始したい.
・YoutubeやNetflixなど必要なシーンで車のディスプレイで流したい.
・Car Wifiを飛ばして車内はこのWifiに接続することでインターネットに出たい.
でMilelを使ってみた.結果はダメだ.使えない.
まず、MilelにSIMカードを挿してみる.利用頻度が下がったモバイルWifiからAUのSIMを引っこ抜きMilelに挿すが認識しない.
しょうがないからモバイルWIfiに戻しMilelを接続してインターネットに出る.これはOK.
スマホをMilelに接続する.通話はもちろん車のハンズフリー機能を使いたいわけだがMilelに搭載されているBluetooth接続機能ではスマホと連携されたようなステータスになっているが電話帳などにアクセスできていない.通話機能とも接続されていない.音楽ファイルについてもだめだ.
BluetoothではなくWifiで接続するとモバイルWIfiとMilelの接続が切れる.そういう仕様らしい.
するとスマホの音楽ファイルを車から流すことは不可だ.通話もできない.
なんのことはない.素の中華Androidが車に刺さっている、という状態で、手持ちのスマホとの連携は何もできない.
世のMilelユーザを見てみるとスマホに入っている音楽は気にしておらずMilelにインストールされているSpotifyやらAmazonMusicやらで音楽を聴いているようだ.
有線だとスマホで地図アプリを動かして目的地の設定をすれば車側のディスプレイにナビゲーション画面が出る.音楽ファイルもスマホから流すことができる.
このMILELはサポートが手厚いそうなのだが、仕事的にLINEを使えない僕のようなユーザは結局こうしてゴミをグローブボックスにしまい込むことになる.返品を受け付けていないからだ.
中古ハード屋さんに持って行っても1万円程度の査定だ.
有線の代わりに無線で車に接続してQi充電トレイで充電する、これだけがやりたいのに・・・
(20230427)