林檎と窓と黒苺

新しいものを見つけたら。

Pixel FoldはNothing Phoneを超えられるか(越えようとしてつまづき転倒したかもしれん

もちろん一般的なスマホユーザ向きのトピックじゃない.

隅っこの端っこの話題.

 

Pixel Foldが発売を開始した.

 

この機体、もともと買う予定はなかった. Nothing Phoneも(3)が出たら検討しようと思っていたぐらいだ.

Nothing Phone(1)に隙はなかったのよ.けれども僕の使い方が隙を作ってしまった.

 

僕はふだん携帯で動画を見る趣味はない.見るならベッドの中、就寝前だ.

最近は宇宙大好きレキシカちゃんが好みだ. 音声が吟味されていて話のテンポも良い.話題のチョイス、言葉のチョイスもなかなか素人ではなさそうな気もしている.

途中偉人や研究者に喋らせるフレーズがあるのだが「ん〜」から始まり「ん〜」で終わるちょっとアレな感覚も好きだし、このように話題が逸れた時の「カット」という間も好きだ.

 

以前はiPadProで就寝時に動画やら漫画やらを見ていたわけだが、12.9インチという大きさと重さに僕の手が耐えられなくてNothing Phoneで見るようになった、というわけだ.

 

Nothing Phoneは本体ギリギリまでベゼルが来ている.ここに指が触れると高速巻き戻しが機能してしまう.これはストレスだ.

かつてXperiaタブレットを愛用していた時ベゼルの太さは正義なのではないかと思っていた.指の置き場、支える場所にできるからだ.

そりゃ本体までギリギリディスプレイ面が来ていれば見た目の格好は良い.タブレットの支えはカバーであるとかバンカーリングで支えれば良いのかもしれない.だがそれは僕の美学的にダメだ.

 

というわけで指が接触せず支持部がある端末はねえか、と思っていたのだ.

 

Nothing Phoneは上品な端末だ.高速に動くし日常使いでバリバリ使えるしAndroidをカスタマイズしたNothingOSの出来もいい.筐体サイズはiPhoneに瓜二つ.お値段も手頃だ.iPhoneキラーとしてこれからもスマホマニアとiPhoneユーザの受け皿になるのだろう.

 

で、

 

FOLD型端末には以前から注目していた. タブレット風にもなる技術先行變躰端末(曲がるディスプレイ)と位置付けている.


価格はスマホ2台分+アルファの25万円.かなり高価である.

キャリア各社はこれを売ろうと割賦販売に組み込んで発表してきた.

月々に均されると数千円だが残価がえげつない. しかもこういう機種は月々価値が落ちていくので金属ゴミになったところでも高額な残価ウン万円になりかねない感じだ.

 

で、

 

Galaxy FOLD5もUnlockで発表され、こちらも良さげではあるのだが、サムスン製というところが二の足を踏む.ぎゃらくしーという言葉に騙されるがさむすん製だ.世界のシェアをとっていることはわかっているが、あちらが日本を嫌いそして憧れている程度に僕もイヤなんだよ.

 

で、

 

Pixel FOLDがきた.開封動画的なものは先人が山ほどあるのでこのタイトルに書いた、「超えられたのか」について記録しておく.

 

まず、PixelはGoogle謹製だ.5年のアップデートを保証しているという触れ込みだ.

対してNothing PhoneのNothingOSは4年のサポート期間だ

 

サイズはNothingPhoneより厚く重く縦方向に短い.

Nothing Phoneはグリフが最大のギミックであり、それに合わせた上品な着信音が売りだ.
Pixel FOLDは展開するディスプレイが最大のギミックでそれが存在意義でもある.

 

ベゼルはNothingPhoneより少し太く指が接触しにくくなっているので動画視聴が快適だ.

一方で画面がほぼ正方形であるために少しだけ無駄なエリアができる(これはわかって入手している)

 

アプリは、NothingPhoneに比べてGoogle謹製の割にはやたらとたくさんプリインストールされている.日本で使う人の最大公約数なのだろう. 僕は使わない類の(おサイフ何たら)アプリが多すぎだ.

驚くことにNothing PhoneでAPN設定に悩んだがPixelはプリセットされていた.mopera.netが.

 

その他、アプリ個々で機能が少しづつ異なるのだが、Pixelの方が機能が進んでいるようには感じた.

設定についてはNothing Phoneは比較的わかりやすい. 

 

普及するか否かだが、

価格.

73,000対250,000.

NothingPhoneはキャリアでの取り扱いはない.対してPixel FOLDは取り扱いされる.

このためあちこちで使われるだろうPixel FOLDと好きな人向けNothing Phone. なのだがPixel FOLDはコストパフォーマンスが悪すぎると言わざるを得ない.

これがたとえば15万円だったらどうだろう.Nothing Phoneを超えられたかもしれない.

 

技術先行端末(曲がるディスプレイ)をGoogleが作ったらこうなった、という意味でサンプル以上の価値はないのかもしれぬ.

 

今後變躰FOLD端末の価格は下がっていくとは思うが、Nothingが作ったらどうなるのかを見てみたいような気がする. ま、それだけNothing Phoneは完成されているよ、手に馴染むしね、と宣言してこのトピックを締めよう.

 

(20230730) 0805ちょっと改稿