憂鬱だ.
M1 Macは確かに高速に動作する. Mac上で操作している分には不満はない.
キーボード、スピーカ、モニタ周りの質は2020 Intel Macから格段に向上したと思う.
しかし、ParallelsでWindowsを使えなければ会計処理ができない、という全く固有の事情を持っている身としてはWindowsの運用も必須だ.
それじゃ元からWindows機を使えばいいじゃない、ではあるのだが過去の様々なトラブルを経験した身には、その筐体の剛性感、質感、リカバリの容易さとともにMacには敵わないのではないかと思っている.
この記事は、EFIボリュームが壊れたMacを修復させTimeMachineで復旧させた2020 Intel Macで書いているのだが、M1 Macのキーボードを知ってしまったらペナペナ感は否めない.
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Windows10 on ARMを再度導入し、ライセンスを投入した.
ライセンスは常用しているWindowsからwmicで取り出したプロダクトキーを使おうとしたのだが、どういうわけか空欄になってしまっていたため、PowerShellから採取する方法で取り出したキーを使った.
ライセンスを投入してもInsiderモジュールは10月末で無効になる、というアラートが出るのでWindows Updateを動かしたら問答無用でWindows11が降ってきた.
余計なことを.
それでも今後はWindows11に移行されるだろうし、ARM版Windowsが一般に向けて販売されたらそのバージョンは11だろう.
そう割り切りWIndows11にアップデートした. 強制だが.
ライセンスされたWindows11にParallels Toolsを導入し、Intel Mac上で動作するParallelsと比較してみたところやっぱり動きがおかしい.
・ Mac上のドキュメント、ミュージック、ゴミ箱など個人フォルダに相当するものがWindowsと共有されない. ダウンロードは共有されているのに.
・ Mac上のonedriveやiCloudは共有されているのにGoogleドライブは共有されない. Googleドライブモジュールはインストールに失敗する.
・ WIndowsデスクトップがMac側デスクトップに反映されてしまう. Intel MacではWindows側のパブリック デスクトップにおけばMacデスクトップからは消えてくれ、且つWindows側には表示されるのだが、ARM Windowsではパブリック デスクトップがそもそも存在しない.
・ Mac上で接続されているHDD類がWindows上に表示されない. Intel Macでは全ての接続されているHDDが表示されるのだが.
気がついたところは上記だ.WIndowsだけはなくParallelsの課題も含まれていることだろう.
これまでに64ビットOSで32ビットモジュールを動かす(WoW)、であるとかエクステンダー(EMM386)であるとか、Windows on ARMではCHPEやIntelバイナリのARM命令セットへの動的変換などの高度な技術をWindowsに搭載してきた.
このARM版Windowsが行き着く先はどこか、そしていつ常用できるようになるのか期待しつつ憂鬱な時期を過ごしたい.
(20211029)