正式版になったBig Surだが、世の中の人々の反響をブログなどで確認してみるとやはり非互換(バージョンアップに伴うもの)が多く、Updataが出るまで待った方がいいよね、という論調が強い.
今回はApple Silicon対応のためのUpdateということもあり、内部構造的には相当テクニカルな修正がされていると思う.
Windowsユーザと比較すると圧倒的にシェアに問題があると思うmacOSで、かつmacOSネイティブな開発をしている人口(すなわち野良アプリのことだ)は比較にならないほど少ないのではないかと思われるmacOSユーザの意見が反映されることは、ない.
ある程度システムの健康を維持すべきという思想に基けば大手ユーザの意見を尊重し、野良アプリ製作者には「従え」とする姿勢は理解できるのだが、それは技術雑誌が衰退していったように、プロフェッショナルは理解できるが新参者はその果実であることすらわからず、100の要素のうち50すら使えないという状況になるような気がするのだ.
もちろんそのいく先は衰退である. 技術に特化した雑誌がどのくらい残っていることだろう.
「いやAppleには信者がいっぱいいるから」という声も聞こえてくるが、Appleの筐体品質を知っている者からすれば、使い捨て同然のWindows、Androidと同じライフサイクルに近づきつつあるAppleの、その戦略には危惧するしかないのだ.
その当時の高級機はある程度使えるPCであるが、廉価PCの寿命は短い、という話は、決して安価なPCではないAppleの、製品寿命すら縮めかねないBig Surを機としたマイルストーンはAppleファンとしては看過しにくいのだ.
世の中には、「俺がブログに書いたからAppleはこうした」という少し可哀想なセクターが一定層いるわけだが、僕がそのセクターに入りたいわけではない、決して.
僕は次のパッチがリリースされるまではCatalinaがメインマシンで走っている.
(20201115)
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