林檎と窓と黒苺

新しいものを見つけたら。

BoCo Peace TW-01 骨伝導イヤフォン

3回目の緊急事態宣言が発令されることが決まった.

 

これが最後の緊急事態宣言であるようなことを言っていたが、ウィルスはそういう口先だけの言辞で流行したり終息したりはしない.

 

きっと次もある.

 

なのだが、テレワークが浸透し僕の付き合いがある取引先様はテレワークで執務が可能な職種に限り今後も恒久的に執り行われる方向だ.

 

するとテレワーク前提で借り、または購入したわけではない住宅では当然のようにイヤフォン、ヘッドフォンを使ったミーティングになりがちだ.

 

ナチュラルにPCから発せられるおとで会議ができればいいのだが、家族に迷惑になるということ、生活音もまた拾われてしまうこと、PCスピーカでは聞き取れない音があること、などから耳を酷使しがちである.

 

ヘッドフォンにせよカナルにせよ、鼓膜に対していい影響があるわけがない.

テレワークで難聴になりました、なんてことになった時労災は適用されるのだろうか.

 

耳を守るため骨伝導イヤフォンを試す絶好の機会である. 早速骨伝導イヤフォンを調べてみた.

 

骨伝導はどうやら大きく2社がメジャーであるようだ.

・BoCo

・AfterShokz

 

テレワークでの利用を考えた時、有線デバイスの方が充電の手間や時間を考えなくても良いため有利ではある.

 

しかしテレワークが常態化してはいるものの逆に場所を問わずミーティングに参加することができるわけで、スマートフォンで移動しながらのミーティングという参加形態もある.

 

その時に有線デバイスをつけて移動というのもスタイリッシュではない.

 

そこで無線デバイスでかつ骨伝導を探すと、BoCo Peace TW-01に辿りついたわけだ.

 

いつものように写真はないのだが、このブログに掲載したことがあるJabra Eliteより少しだけ大きなユニットで左右独立型である.

 

鼓膜を振動させるのではなく骨を通して音を認識するため、耳たぶ上部にある軟骨に振動ユニットを、バッテリユニットがその裏を支えるイヤーカフ型だ.

 

バッテリケースを兼ねる収納ケースはJabra Eliteより2回りほど大きい.

ユニットがカフ型であるため横に大きい印象である.

 

装着は両手で耳の軟骨を挟むように装着する. 装着が決まれば首を振っても飛び跳ねても落ちることはない. 防水でもあるため多少濡れても問題なさそうだ.

 

説明書には全く触れられていないのだが、ユニット一つにつきマイクが2つある. マイク機能も良好である.

 

音楽を鳴らすと音声付近の音(1KHz)は良く聞こえるもののそれより下の音域はほぼ聞こえない.

音を大きめにして耳付近においた旧来型イヤフォンと似たような音の感覚だ. ただし1KHz付近の音はダイレクトに聞こえてくるような不思議な感覚である.

 

外音も良く聞こえる. スピーカの間に挟まれちょうどいい音量で聞きながら正面にいる人と会話するかのようなこれもまた不思議な感覚である.

 

ノイズキャンセルのように環境音を遮断するというのとは真逆であるが、騒音の中でも骨伝導でクリアに聞こえるのもまた不思議である.

 

このように・外音を聞きたくない、・電子的に加工した静けさを求めたい、という向きには相応しくないが、・音も聞きたいが環境音も聞こえていたい、・多少うるさいところでもボリュームを上げることなく音を聞きたい、向きにはふさわしい製品となっている.

 

まだ安いものではないため気軽に試すということは難しいかもしれないが、音楽を聞くよりミーティングに参加する時間の方が長いであるとか、殺伐としたミーティングに自分だけのBGMを求めたい人には騙されたと思って試してもらいたいところである.

 

※殺伐としたミーティングに自分だけのBGM

骨伝導全般に言えることだと思うが音漏れはほとんどない. 骨に接触していない時はユニットからシャカシャカ音が聞こえるが骨にユニットを接触した状態だと耳を近づけても何かの音がしている、程度しか音漏れしない.

PCスピーカから流れるおとでミーティングに参加し、骨伝導ユニットでクラシックなどをBGMにするとどっかのラウンジでリモート会議しているような気分になる.

 

(20210424)