高速回線がウリのNURO光.
これを引いてみようと申し込んでみた.
NURO光の申し込みページには、地番を入れると建物名が表示される作りになっている.
これは決して「対応可能住宅」というわけではないところがポイントだ. 僕はこれを後で知った.
建物名が表示されるのだから工事可能なのだろうと思っていた.
開通には1〜2ヶ月かかるそうだ. 工事は2回に分けて行われ、1回目は宅内工事で2回目は外からの回線引き込みだ.
それで、宅内工事の日程が決まり立ち会いが必要とのことなので見学がてら対応していた.
ローゼットを開けファイバーケーブルをずるずると押し込む.
集合住宅ではMDFから直接宅内に回線が引かれるようでグリグリと押し込んでいたらそれ以上押し込めなくなった.
それでMDFに行く.
MDFにはファイバーの先端が見えている.あのグリグリでMDFのところまでファイバーが来るのだなぁ.
しかしここで深刻な問題が起きた.
MDFにはファイバーを接続するユニットの設置が必要だ.
NURO光を入れようとしている住宅のMDFにはその隙間がない.
他社のユニットはMDFの蓋にうまい感じで貼り付いていて2〜3本収容されているようだが、NURO光のユニットはそれより大きいらしい.
MDFを大きな収容器に変更するために外壁に工事を入れなければならないという.
賃貸でそれは無理だ.
工事担当者も慣れているらしく お時間無駄にさせて申し訳ありません などと言ってくる.
そこで、
「NURO光の申し込みページにこの建物名あったんですけどね・・」
担:「あー、それで工事ができないってことよくあるんですよ」
「じゃぁ対応住戸ってわけではなく表示されるってことですか?」
担:「本部には言ってるんですけど改善されないですね・・ここだけの話」
こんなやりとりをした.
あっという間にNURO光を引き込むことは不可になった.
別の回線を申し込まないといかん.
そんなことがあって、数日経った.
一通のメールが.
「
件名: 【NURO光】キャンセルのご連絡
このたび、お客さまにお申し込みいただいた「NURO 光」につきまして、 キャンセルとなりましたのでご連絡いたします。主なキャンセル理由を以下 に記載いたします。 [キャンセル日] :xxxx/xx/xx ◆◇━━━━━━━━━━━━主なキャンセル理由━━━━━━━━━━━◇◆ ・お客さまからのお申し出 ・ご利用場所設備等の都合で、光回線の開通工事が行えなかった (利用場所が6階建て以上の集合住宅、提供エリア外、施工不可など) ・弊社からお客さまへ開通工事に関する確認の連絡をさせていただいていたが、 一定期間経過後もお客さまとの連絡が取れなかった場合
」
このメールは機械的に送られると言ってもちょっと傲慢なのではないか.
キャンセル理由としてあげられている、
「お客様からのお申し出」
・・これは合ってるかもしれないが工事ができないんじゃしょうがない.
「ご利用場所設備等の都合で、光回線の開通工事が行えなかった」
・・これが最も正しいキャンセル理由だが、僕に落ち度があったわけではないと思っている.
「弊社からお客さまへ開通工事に関する確認の連絡をさせていただいていたが、 一定期間経過後もお客さまとの連絡が取れなかった場合」
・・これをキャンセル理由に併記しちゃだめだろう. こちらは申し込んで工事立ち会いまで行っているのだ.申し込み客の時間は無料ではない. もちろん工事担当者の時間だって無料ではない.
工事担当者に「この場合って「引き込めるかどうか」の確認作業に関するコストって支払われるんですか?」と聞いたところ「ちょびっとだけですけどね」とのことだった.
すると客の時間だけが無駄である. 待機レンジは2時間だ.
施設によっては引き込めないこともあろう. だとするならば確認できていない建物は申し込みページの建物選択から除外すべきだ.
そして申し込みページに「これこれこういうところにこのぐらいの余剰スペースがあることを確認してから申し込まないと引き込めない可能性がある.」 ぐらいは書いていて欲しい.
なんとなく、こちら側に非があるようなキャンセルメールに落胆したのだった.
後日、別の光回線を引いたのだが どうやら現地訪問し設置可能であることまで確認してから申し込み受付をしてくれた.
CMを相当数流しているので景気は良いのだろうが、このコロナ禍でリモートワークを余儀なくされ、高速な回線が必要になってしまった人にこの体験記を捧げる.
(20210218)