林檎と窓と黒苺

新しいものを見つけたら。

JABRA Elite 45t

タイトルの完全ワイヤレスイヤホンが手に入ったので試してみた.

僕が使っているイヤホンはBOSE QuietControl 30 wireless headphonesだ. 今の所イヤホンでは至高だと思う. これに比較してJABRAの実力はどうなのだろう.

僕が機能性イヤホンに求める性能は、

・ 携帯性が良い
・ 強いノイズキャンセリング
・ 音質が耳に合う
・ プツプツ切れない

の4つだ.

携帯性はかつて使っていたJaybirdは首の後ろにケーブルを回して装着するタイプで携帯したやすいが、何と言ってもイヤーピースが外れやすいことが難であった. COMPLYのイヤーチップは外れにくかったが経年によって外れやすくなる. 経年といっても1〜2ヶ月程度のことだ.

ノイズキャンセリングは、Beats Xが物理的にノイズの侵入を防ぐタイプでこれもいいイヤホンだが何と言っても一時CMが流れまくったことで利用者が多すぎた. 磁石が組み込まれたハウジングは左右がピタッとくっつくため携帯性も良く、至高のイヤホンかと思っていたが、アクティブノイズキャンセリング機能を持ったデバイスが気になる.

音質はJaybirdもBeats Xも良い. 低音が少しブーストされて中音の厚みがあるのが僕の好みだ. それ以前にはPlantoronicsというブランドのBackbeatを使っていたがオープンイヤー型で音もそこそこいいのだが、外音がガンガン入ってくる. オープンイヤーだから当たり前.

Bluetoothで接続していると必ず干渉が起きる. きょうびBluetooth接続しているイヤホンヘッドフォンはあちこちにある. その度にプツプツ切れていては、ワイヤレスに音質を期待してはならないことはわかっているがリズムが崩れるのはいただけない. Jaybirdのプツ切れやBeats Xも混雑している駅ではブツブツ切れていた.

これらを全て解決しているのがBOSEだ. 首からぶら下げておけるため携帯性に優れ、アクティブノイズキャンセリングは電車の騒音を軽減してくれる.
BOSEサウンドは若干ドンシャリ感はあるものの十分いい音で鳴ってくれる.
そして何と言っても、混雑している場所でもブツっと切れたことがない.

JABRAのレビューはかなりいい. 登場して半年以上が経過しているがユーザは概ね満足しているようだ.

さて僕の耳はこれをどう評価するのだろう.

パッケージには充電ケースと左右のユニット、イヤーチップ(JABRAはイヤージェルと呼んでいる)が入っている.

充電を行いつつJABRA SOUND+アプリをインストールしておく.

JABRA SOUND+アプリはユニットが接続されている状態でなければならない. ケースに入れたままの状態だとユニットを見つけることができない.

ここでSOUND+アプリがユニットの充電状態を正しく表示されないトラブルが発生した. 46%のまま動かないのだ.

ファームウエアの更新がある、と通知されているのだが50%を超えないと更新ができない.

これはなんだろう、とアプリをアンインストールし再度インストールしてみると正しく充電状態を表示することができた.

耳に装着する時は位置を決めたあと少し捻るようにするとピタリとフィットする構造だ. これは嬉しい.

装着すると周囲の音が遮音される. これがノイズキャンセリングの効果なのか物理的に音を遮断しているのかはわからないが遮音は十分に感じる、

音楽を鳴らしてみるといい音に聞こえる. メリハリがあって低音もしっかり出ている. これはいいかもしれない.

外に出てみる. 遮音効果が高い. これはもしかするとBOSEよりも聞こえないかもしれない.

駅に向かってみる. 雑踏ではプチプチと切断と接続を繰り返すことがあるのだ.

果たして、JABRAも接続と切断を繰り返した. プツッと音楽が切れる. 僕の携帯がBluetooth5.0ではないからかもしれないが.

BOSEは切れないことからBluetoothの掴みがいいのだろう. JABRAの切れ方はJaybirdのそれと一緒だ. 電車が発するノイズにもいちいち反応しているようだ.

素性はいいのだが、音楽がプツプツ切れるのはいただけない. 通話品質にもかなり気を使っているような釣書なのだが、これは通話でも困るのではないか.

BOSEの座を脅かす存在ではないようだ.

完全ワイヤレスイヤホンを使ったのはこれが最初なのだが、使い終わった後の処置を誤ると紛失事故に繋がりかねない. Find機能があるにはあるが地図が大雑把すぎて地面い転がっているユニットを見つけるのは至難の技だ.

そして致命的とも言えるJABRAの保証規定がある.

最初のユーザしか保証されない、とある. どういうことかというと、譲り受けたJABRAは保証期限内でも保証を受けられないということだ.

知人ならいいがオークションなどで落札したものは故障の度に連絡をとるようなことはできない(はず)だ. これは故障時の問い合わせや保証を受ける際に非常に高いハードルになる.

高価なデバイスなだけに改善とは言わないがうまい便宜が欲しいところだ.

ところでJABRAは故障が多いとされる. 僕の個体は使い始めたばかりだが、少し使っていると片耳の音が出なくなるという問題があるようだ.

この件でJABRAに問い合わせてみると、ファームウエアのアップデートを行うこと、とかデバイス接続を一旦解除して再度接続して見てくれ、であるとか消極的な回答をもらうことになる.

(20190729)