林檎と窓と黒苺

新しいものを見つけたら。

Google Pixel Watch2(思想が違うと感じる話)

Pixel Watch2がゴミにならずによかったよかった、とこれまで使っていたASUSの電源を落とししばらく冬眠に入ってもらった.

 

ところで、メイン機MBP、サブ機MBP(2台)、iPadProを愛用しているなら、フツーiPhoneApple Watchでしょ、と家人に言われる.

 

iOS(iPadOS)のあのファイルシステムはどうしても馴染めないのだ.

Androidを使っている理由はここにある.

 

ところで、Pixel FoldとPixel Watchを使い、AppleGoogleでは思想が違うのだな、と思った.

企業が違うのだから何を当たり前のことを言っておるのだ、と言うことなのだがもしかしたらどこかで語られているかも知れない”違い”について書いてみる.

 

”思想の違い”と書いたが具体的には”作り込み方の違い”と言い換えよう.

 

Apple製品は良くも悪くも細部まで拘っている.

 

それは非互換を生み「囲い込み」と言われ、ユーザが「信者」と揶揄される理由だと思う.


IEEE1394Firewireと呼んだことを忘れない.

 

かつてのトランスルーセントiMacの、メイン基盤の変態的な形はあのポリカーボネイト製ティアドロップ型の筐体に押し込めるためだし、Apple製品の分解記事やYoutubeの修理動画などで知れる内部レイアウトはとにかくこだわっている.

 

これが、唯一無二であることに間違いはないと思う.

MBPやiPad並みの質感、品質を有した計算機はない. 似たようなものはあるがどこかにコストカットが見えるのだ.表はアルミ、裏はプラとか.

 

それはソフトウエアの作りにも現れる.

 

apiを改変し、廃止し、常に新しい機能を提供する姿勢はやはり囲い込みである.

macOS8以前のアップデータ管理がボロボロだったことは忘れない.

あの混乱があったからこそ長い時間をかけて進化させてきたのだろう.


ユーザの操作体験を重視し、マニュアルなど無くとも直感で操作できるように設計されたそれは、規格化されたHWを前提としたOSだからこそUIをガッチガチに固めることができ、あらゆるアプリが似たような操作で使えるようになっているのだろう.

AndroidWindowsのようにどんなHWに載せられるかわからないOSやフレームワークAppleが設計することになったら今とは違ったソフトウエアになっているだろう. ちょっと見てみたいが.

 

対して、Googleの”作り込み”は甘い.


Pixel Foldを手にした時の背面の質感は非常に良かったがメインスクリーンの作り込みは甘い.Appleなら採用しないだろう、と感じる程度に安っぽい.


Pixel Watchにしても然り.

アルミケースなのだが、プラスチッキーなのだ. それはなぜなのだろう.

 

Pixel WatchはiWatchの歴史をなぞっているように見える.もちろん今風の機能を搭載はしているが.

 

Apple Watchの初代〜3世代ぐらいまでは電池の持ちは悪く手放す人も多かったと感じている.あの頃は8日間無充電でも使えるのがスマートウォッチの売り文句だったはずだ.

 

当時NOKIA(Withing)のスマートウォッチを使っていたが20日程度無給電で稼働するのが売りだった.

 

AppleはしつこくしつこくiWatchを作り続けついにバイタルを計測する機能を持ち、操作系もダブルタップに反応する機構を持つまでになった.もうバッテリの持ちが使わない理由にはならない.

 

FitbitアプリとPixelWatch2アプリの連携について、3回に分けて記事にしたが、ユーザ体験をベースにソフトウエアを設計してくれていたならすぐに気づいただろう.

 

「ユーザはこう感じるからここはこうしよう」がAppleだとするなら、

「ソフトウエアパターン的にはこうだから、ユーザに理解または慣れて貰えばいい」がGoogleだと感じる.

 

取り止めのない感想文だが、左腕が電極にかぶれ右腕に付け替えた(表示を反転させられる)Pixel Watchを見て、老眼がひどくなったと思った.

文字の読み取りが難しいのだ.

それでウォッチフェイスを変えようとした時、そういえばiWatchは写真がOKだったな、と思ったので書き留めた.

 

(20240704)