林檎と窓と黒苺

新しいものを見つけたら。

OTOKO ミシンその8 なんでも縫えるね

OTOKOミシン、なんでも縫えるよ、という記事だ。

 

なお、全くスポンサードされているわけではない。

 

最近作業部屋にこれまでより2回り大きな机を入れて常時ミシンが使える状況にした。

 

で、革細工の技術を進化させるために洋裁に手を出してみた。

 

まずはパンツを縫った。 OTOKOミシンで。

 

縫いたてで洗濯していないのでチャコの跡があったりするが、OTOKOミシンで縫ったパンツだ。

 

前ポケット、ワンタックのルーズフィットテーパーパンツだ。 洗ってシワをとるといい感じになるのではないかと思う。

 

OTOKOミシンは18号の針が標準で付いてくる。 だからと言って厚物専用ミシンというわけではない。 薄物だって縫える。

 

僕は針を11号に変え糸を60番にした。 

 

OTOKOミシンを使って厚物しか縫っていない向きはちょっとシャツ、パンツ、これからの時期だとトレーナなどを作製してみることをお勧めする。

 

その理由は、、、、

 

レザーの場合長い距離を縫うと言ってもハンドル程度しかない。 しかも針穴勝負なところがあるので雑には縫えない。 ステッチの美しさはほんの少し押さえが揺れただけで歪んでしまう。 返し縫いも慎重に針穴を狙わねばならない。 針穴に拘らないと雑に見えてしまうのがレザークラフトの難しいところの一つだと僕は思っている。

 

が、

 

洋裁の世界では針穴を狙う必要はない(と思う)。 そのこだわりは洋裁の世界では不可能だと思う。

そしてパンツのような人体サイズだと直線あるいは緩やかな曲線で長距離縫える。 さらには少し押さえがずれたぐらいでそのステッチが歪んだりしない。

 

めっちゃミシンが上手になったように錯覚することができるのだ。

 

電子制御式のミシンは静かで糸切りや返し縫いがボタン一発という便利さがある。 
対極にあるOTOKOミシンは無骨でうるさく、糸切りもなければ返し縫いはレバー操作、ピッチも微細な調整はほぼ無理という構造であるがゆえに洋裁だと「縫ってるぞぉ」という満足感が得られる。

 

おまけに生地さえ手に入ればイージーパンツが作れるようになってしまう。

 

生地にもよるが半裁より安い。 もしこの記事を運悪くご覧になっているあなたの家にOTOKOミシンがありレザークラフトしか嗜んだことがなく、そしてインテリアになってしまっているのなら、ほんの2日ほど洋裁を試してみるのはいかがだろうか。

 

ハマってロックミシンが欲しくなってしまったら申し訳ない。おとなしく買ってしまいましょう。 僕はJUKI製のロックミシンを使っている。 3threadなら中古が1万円ぐらいから手に入る。 
ロックミシンはバッグの内装を仕立てる時に役に立つ。

 

技術的に枯れた洋裁の世界は、レザークラフトの型紙作りに何かしらインスパイアを与えてくれるかもしれない。 なぜこの寸法になるのか、僕は大層勉強させてもらった。

 

さて、下半身はなんとなく作ってみたので次はトレーナー(上半身)にトライしてみようと思う。

 

(20250921)