(この記事はミシンの各部位を何の注釈も入れずに書く)
それは直線縫いを練習していた時のことだ.
天びんが一番下に降りた時に「かっつん」といって上に上がらなくなった.
逆回転させると上に上がるのだが、針を下に下げてから正回転させると(つまり普通に縫おうとすると)「かっつん」といって止まる.
「あれ? もう故障したか?」
と思い、マニュアルを読んでみる.
思い当たる節がある.
釜をきちんとセットできていなくて縫っている途中にカランコロンと脱落させたことがある.
正しくセットできていないところでががっと動かしてしまったからか、などと思った.
ミシンはパワーで何とかしようとすると壊れる. OTOKOミシンは鉄でできているのでちょっとやそっとでは壊れないと思うが馬鹿力で回そうとしたら壊れてしまうはずだ.
このミシンはSINGERのオールドミシンのスタイルなので、ミシンの裏側、天びんが覗けるところの蓋を開けてみた. 銀色の化粧ふたのところだ.
大きなネジが見える. 露出させた状態で回してみるとこのネジの部分に接触しているようにも感じられる.
購入して縫いの練習で1〜2時間程度動かしただけだ.
「ん〜」と思いながらドライバでそっと締めてみる.
すると、ゆるゆるでネジが脱落しそうになっているではないか.
少し締めて回してみると接触しなくなったようだ.
ここはあまり締め込むのはよろしくなさそうなので、自然に止まるところまで締めた.
テストで回してみると引っかかることは無くなった.
ハズレ個体ならいいが、もしゆるゆるで出荷していたら同じことになっている人は多いだろう.
ことによると押し入れにしまい込まれたミシンもいるかもしれない.
天びんが動かない、となった向きでこの記事にヒットしたらちょっと開けてみてもらいたい.ひょっとするとゆるゆるになっているかもしれない.
なお、アマゾンなどでテーブルダスターを入手しておくと直線縫いの練習ができる. 大量にあるし練習に使ってあとは普通に雑巾として使えば良い.
また0%→70%→100%とミシンの縫い速度の調整ができないと書いたが、マニュアルに「足踏みするようにリズミカルに踏み直してくれ」と書いてあった.
実践したところなるほど速度調整ができるようだ.
(20241011)